歯周病予防〜予防歯科〜
歯周病をそのままにしていませんか?進行して失う前に、積極的な歯周病治療と予防が必要です。
歯周病予防とは
歯周病は知らない間に…
歯周病の検査を受けても理解されていない方、進行していてもなんとなく経過観察をしている方いませんか。
歯周病は1本だけ進行する事はございません。どんどん周りを巻き込むように歯を支えている顎の骨は減少していきます。

歯周病の進行があり、もう維持するのは難しいので抜歯しましょう…その時にはもう周りの歯の歯周病も進行しています。
抜歯した後どうしましょう…
- 高額で手術を伴うインプラントでしょうか。
- または抜いた前後の歯も歯周病に罹患していますが、まだまだ支えられそうですのでブリッジにしましょうか。
- ブリッジの適応ではないので入れ歯にしましょうか。
確かに歯のなくなったところを補う方法はあります。でもその悩みに向き合う前に、歯を失わないためにできる事があるのではないでしょうか。それが歯周病治療と歯周病予防です。
歯周病の原因は取り残した汚れとその蓄積が原因です。しっかりお口の中を管理しないと虫歯のリスクも同じように上がります。虫歯は削って治せば良くなる。そう考えている人が多いのではないでしょうか。
実はお口の中は大変過酷な環境に置かれています。冷たい物から熱い物まで激しい温度差にさらされ、食べ物を細かく噛み砕くために歯と歯が激しくぶつかり合っています。
そのため歯と詰め物や被せ物との間には劣化も含めて目視では確認できない程の隙間が生じ、さらに唾液の侵入によりセメントが溶け出し大きな隙間が生まれることで虫歯菌の侵入を許し虫歯の再発に繋がります。その都度、削って再治療を繰り返していくと当然どんどん歯質を失う結果になります。
今までは虫歯を削って修復することがスタンダードでしたが、これからは虫歯になる本当の原因にアプローチし、なるべく削ることなく、しいては歯を失う事のない予防に意識をシフトしていく事を新常識として歯を大切にしたいと考える方々のお手伝いできたらと考えております。
歯の喪失の原因
日本人の歯を失う原因の第1位は歯周病(37%)

歯周病予防への意識の違いをご存じですか?

日本人における歯周病の罹患率は30歳以上で3人に2人かかっていると言われております。年代が上がるに従って症状が進行し、歯を失う割合が高くなります。
予防先進国であるスウェーデンでは90%の方が予防に関心を持ち歯科に定期的に受診されていますが、日本人は2%程度の活用に留まるという報告があります。
歯科への受診に対する意識として、日本人は歯が痛くなったら行く場所という意識を持つ方が大多数を占めているのに対し、予防先進国では歯周病や虫歯にならないために健康で美しい歯のお手入れとして利用する意識が高いです。
分かりやすく例えると美容院や床屋と同じような感覚に近いようです。予防先進国と日本での70歳の平均残存歯数に大きな差が出ているのはこのような意識の差があるからだと考えられます。
クリーニングの種類
当クリニックには、保険診療で受けられるものと自費診療になるものがあり、その時々の目的やご希望に合わせてクリーニング方法をお選びいただけます。
保険診療によるクリーニング
まず歯周病の検査を行い歯肉炎や歯周病と診断された場合、健康保険制度により超音波スケーラーやハンドスケーラーと呼ばれる器具を使って一定レベルの治療を受けることができます。
病気の原因となる細菌の塊を取り除き最低限の健康を保つための治療が目的となるため、治療手順や材料を選ぶことができません。
自費診療によるクリーニング(パウダートリートメントを中心とした予防歯科)
主に予防目的や審美目的で行うため保険は適応されず全額自己負担となります。お一人おひとりのお口の状態に合わせて手順や材料を選択することができるため、最良の治療を自由に選択できるようになります。
歯の表面に付いた薄い歯石や着色などをすべて超音波で除去してしまうと歯に傷がついてしまう事があります。その傷を減らすために研磨をしますが顕微鏡レベルでは歯の表面正常も変わってしまい、より歯石や着色がつきやすくなることがあります。
その繰り返しはエナメル質を薄くし歯を痛めることにも繋がってしまう可能性もあります。

そこで当クリニックでは、歯に傷つけることなく、従来の器具では届かなかった細やかな汚れを落とすことができるパウダーメンテナンスを積極的に取り入れております。

パウダーにより歯の表面を綺麗にすることでそのままの表面正常を維持しながら綺麗になっているのが分かります。

仕上げに薬用ハイドロキシアパタイト配合のトリートメントでミネラル補給をしながら、すでにある細かい傷を埋める事で歯面を修復し、ステインやプラークをつきにくくします。
パウダートリートメントによる予防は保険適用外となります。
予防歯科パウダートリートメントコースのご案内
オーラルトリートメントコース
当クリニックでお口の健康状態を維持できている既存の患者さんのみ対象のコースとなります。歯磨きや保険内のお掃除では取れないバイオフィルムを除去し、虫歯予防・歯周病予防を行います。
オーラルトリートメントセパレート
顎関節症などで長時間お口を開いているのがつらい方、オーラルトリートメントの内容を2度にわけることで顎への負担を減らすコースとなります。
オーラルトリートメントパーフェクトコース
自分の状況を数値化する事でさらに詳しく分析可能な口臭検査、唾液検査、歯周病菌検査、口腔内の湿潤検査を含めたパーフェクトコースもご用意しております。
※パーフェクトコースは検査2時間前から飲食や嗜好品の摂取はご遠慮いただいております。
また、パーフェクトコースで紹介される口臭ケア用品はコース料金に含まれておりませんので、ご購入希望の場合別途費用がかかります。
オーラルトリートメントクイックコース
人と会う前にひとまず見える範囲(上下前歯)のみを綺麗にしたい方。部分的な汚れが気になる方へおすすめです。初診でもお受けいたします。
歯周病中等度から重度の方は、ブル―ラジカルの治療をおすすめします。
そのほか、口臭予防の専用メニューもございます。
コースに関するご注意
全てのコースにおいて詰め物と歯との境目の色は着色でない可能性が高いので先生の診療でないと落ちない可能性があります。また、パウダーメンテナンスを施術できない方もいらっしゃいます。
■パウダーメンテナンスを施術できない方
- 慢性気管支炎、喘息、上気道感染症等の呼吸器疾患を患っている方
- 虚弱、過敏性体質の方
- 重篤な消化器官潰瘍のある方
- 腎臓障害のある方
- 心機能障害、肺機能障害のある方
いずれも症状が悪化する可能性がございますのでお受けできないことがございます。また、上記以外にもその時のお身体、お口の状況によりお受けできない事がございますのでご理解いただきますようお願いいたします。問診・視診にてご確認させていただきます。